テレビにも悩みがあるんだぁ ひょっとしたら死活問題かも

2007 , 12月 23 日 日曜日

おいらテレビ屋だから一番エライのね

いままでずっと増えに増え続けていたテレビ、新聞、雑誌、ラジオ(マスコミ四媒体、四マスというらしい)の広告の費用は、去年(2006年)頭打ちになっちまったのです。テレビなんて250億円(多すぎて想像つかないけど)も前の年より下がったというじゃありませんか。今年の分はどうなのか今からドキドキしてしまうのです。

2年続けて下がれば「テレビの時代は終わったのかなぁ」「テレビCMだすのやめとこう。これからはインターネットで広告だね」「テレビもう役立たずじゃん」「テレビの株なんか売っちゃおう」となって、亀田絡みのプロデューサーが六本木で一晩50万円も使うのやアゴアシ付きの大名旅行なんかできなくなってしまうからです。

テレビ局の人たちは年収1500万円くらい(40歳位の平均)でお金には不自由してないみたいだけど、会社の金を自由に使って羽振りいいとこ見せられなくなるのが一番嫌みたい。

四マスのお金は頭打ちなんだけど新参者のインターネットだけは800億円以上も増えてる。(5000万円の家1600軒分ね)1996年には16億円だったのがあっという間のできごとで、まさに伸び盛りじゃありませんか。(数字面倒くさいから表みて)

四マスの広告費が伸び悩んでるのにインターネットの広告費だけは30%も増えて、なんとラジオの宣伝で使う広告費の2倍以上の3630億円になったというから驚いちまいます。ラジオを3年前に追い抜いて、今年は雑誌の広告の費用を抜いちゃうかという勢いです。(費用の数字は 「電通 日本の広告費」ね)

いつまでもデカイと思うなテレビとメタボ腹

テレビの心配はまだあって、それはインターネット使う人が増える分テレビ見る人が減ってるっていうことなのです。

インターネットマガジン出してるインプレスの「インターネット白書2007」にあったけど、10人に4人はインターネットやるためにテレビの時間を減らしていて、ADSLや光のブロードバンド使う人が増えると、その分テレビ見る人が減るという流れになっているらしい。

ちょっと前だけど似たような調査を野村総研がしていて、「テレビのコマーシャルが役に立たなくなってきた。インターネットはテレビ離れと関係がある」といったら、テレビと広告代理店関係から「取り消せ」だの「間違いだったといえ」だので騒ぎになって、野村総研の人が「いーやぁ、バンバン電話かかってきて。テレビの人はえらく気にしてますねぇ。いつもは反応なんかないんだけど」みたいなことをいっていた。

その「企業の広告・宣伝手法は、マスメディアから個別対応のITメディアへ 」という調査の中身はというと、HDDレコーダー使ってる人は録画しといた番組をざーっとまとめて見るんだけど、10人のうち8人はコマーシャルをスキッブさせちゃうから、テレビにコマーシャル出しても前ほど役に立たないというのと、3人に一人がインターネットやるためにテレビ見る時間を減らしてるっていう話。

テレビ見なけりゃコマーシャルも見ることはないわけで、おまけにコマーシャル飛ばされちゃぁダブルパンチ。コマーシャル見られなきゃスポンサーつかない。スポンサーつかなきゃ稼げない。テレビ業界だけでなく大手広告代理店もアセるのも当然といえば当然だ。

でも、小遣いを携帯電話につぎ込んだらカラオケが閑古鳥になっちゃったというのおんなじだよね。1日は誰でも24時間で寝る時間も必要だから、ネットするならなんか減らさないと時間の工面ができないもんね。すっ飛ばかしてテレビ見なきゃ時間足りないの当たり前じゃん。それでも足りなきゃ見ないだけ。テレビよりネットの方が面白いってのが先にあるんだから。

でもアメリカはもっと大変みたいだ。

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