喜び組よっく聞け 小沢将軍様が天下を取るぞ

2011 , 2月 20 日 日曜日

2月17日、民主党の小沢一郎に近い当選1回と2回の比例代表区選出の議員16人が、岡田幹事長宛てに衆議院の民主党会派から離脱願をだし、会派を抜け新しい会派を作ると表明した。だが民主党からは抜けないというなんともおかしな行動である。

16名の議員は以下の通りである。
東北ブロック
菊池長右エ門、高松和夫

北関東ブロック
石井章、川口浩

南関東ブロック
相原しの、石田三示、水野智彦

東京ブロック
川島智太郎、渡辺浩一郎

東海ブロック
大山昌宏、笠原多見子、小林正枝、三輪信昭

近畿ブロック
熊谷貞俊、豊田潤多郎、渡辺義彦

この行動に関して、2月18日に平野貞夫元参院議員が、「私が小沢元代表に提案した」と京都市での街頭演説の中で暴露した。平野氏は衆院事務局の職員を長く務めたので、江川卓投手の「空白の一日」のような裏技を考えだし「民主党を壊さず菅首相を辞めさせるには、この方法しかない」と将軍様=小沢元代表にご注進したのだ。

この会派離脱について小沢将軍様はわざわざ17日に鳩山前首相に「私も知らなかった」と電話してアリバイを作ったが、平野氏からの電話では「16人の意思には参った。この決断は理解しないといけない」といったらしい。

どこかで聞く話である。
「私らはまっとうな商売をしていて迷惑をかけるつもりはないが、まあ若いものの中には血の気の多いものがいて、怒りにまかせた行動をとるものもいるかもしれない」「ま若いもんの怒りは理解できる」という、やくざの言い分と同じだ。さしずめ平野氏はやくざの親分に入れ知恵する悪徳弁護士という役回りである。

将軍様は党員資格停止処分を突きつけられて煮え湯を飲まされそうな状態で、「俺が民主党をこれだけ大きくしたのに、鳩山はともかくあのバカ菅がことあるごとに俺に楯突いて民主党を我がものにしようとしやがる。この恨みはらさでおくものかぁ」と執念深く狙っているのである。
そこに平野氏が「将軍様。菅の足下をすくう妙案がありますぜ」と持ち込んだものだから、「おい、おまえら、ちょっと人手を集めてひと暴れしてこい」ということになったと読める。

「俺こそ民主党の支配者なのだぁ。喜び組よ、大いに俺のために働くのだぞぉ」というと、元代表を取り巻いて媚びを売ることを生き甲斐にする小沢将軍喜び組は小躍りして喜び、ますます将軍様の名前を連呼して気勢をあげるのである。

昨年の10月7日、将軍様は「国会で決めた決定に私はいつでも従う」と国会内で記者団にしゃべったが、岡田克也幹事長が政倫審(衆院政治倫理審査会)への出席確認の面会要請をしても全然無視して応じない。
こっちを向いた時は「総裁選に負けたので一兵卒として民主党政権を成功させるため頑張る」というのだが、これは口先だけで、裏では「菅ではだめだ」「あいつは党を裏切った」「我が手で天下を必ずとるぞ!」などと言いたい放題なので、すけすけである。

あげく11月4日には「ニコ動生中継」に生出演して、「国会の招致に出る気はないし必要もない」「党が決めることで岡田1人が決める話ではない」「離党する考えもない」と、自分の資金管理団体の政治資金規正法違反事件を説明する国会招致を無視した上に、陰口を叩き放題で党執行部をコケにしまくった。

これらの言動にあきれ「幹事長の言うことを聞けない一兵卒なんて聞いたことがない。士官の命令が聞けない一兵卒は除隊になるのが当然だ」と自民党の石破茂政調会長にいわれる始末であるが、石破調会長は気を使っているのだろう。一兵卒が勝手な事をしていては、作戦が遂行できないどころか軍隊は成り立たない。だから除隊どころか軍法会議があたりまえだ。

11月8日の読売新聞の世論調査では、将軍様の「政治とカネ問題」がひびき、内閣支持率は35%(前回10月53%)まで落ち、民主党の支持率も28%(前回7月36%)から一気に下がった。ちなみにこの調査では、小沢元代表の強制起訴への対応については「衆院議員を辞職する」が55%、「議員は辞職しないで民主党を離党する」21%、「辞職も離党もする必要はない」19%という結果だった。

しかし将軍様はどこ吹く風で、党内の仲間を集めて料理屋で会談をかさね気炎を上げる。これらの一党は「どうせ官邸は強硬手段はとれない。もしとれば20~50人が小沢将軍様とともに離党する。そうなれば菅政権には大きな打撃だ」とウソぶいているらしい。

打撃どころか民主党崩壊だろうに、自分たちの都合しか考えていないこの連中の頭の中はかなり軽いのである。
週刊新潮に「暴力団組長と一緒に回って賭けゴルフをした」「宴席で酔った女性を下着姿にしてマジックで落書きした」などと書かれ、問いつめられたら「東京妻を囲っている」「(賭けゴルフは)議員になってからはやっていない」と白状した横峯さくらパパなどは頭の軽いいい例だ。頭だけでなく、不倫のぶってぶって姫/姫井由美子など、尻が軽い連中も民主党議員にはいるのである。

12月には将軍様が一声掛けたのだ。
一派の議員達はたちまち「食料とエネルギー推進議連」(会長山岡賢次副代表、名誉会長鳩山由紀夫前首相、会長代理田中真紀子、原口一博前総務相)、「日本再生戦略会議」(平野博文前官房長官)、「日本の海運を考える議連」(細野豪志前幹事長代理)、「動物愛護管理法改正を検討する議連」(小沢喜び組岡本英子)など次々と議員連盟を発足させて、菅首相が早期退陣してもいいように準備を始めた。議員連盟は政権を揺さぶるための行動隊でもある。

9月の代表選で将軍様を担いだ連中が再び集まって気勢をあげるこの集団の会合に将軍様もせっせと出席し、自身を崇め奉るよう威光を振りまいた。オームを思い起こさせる様式である。

さらに続くのだ。
この文はもちろんフィクションですなのだ。

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