中国食品だって

2008 , 3月 15 日 土曜日

「中国食品危ないですねぇ」「いやですねぇ」といってる昼ごろのTV番組があった。そのうちに中国からの食品の輸出が止まってることに気づいて「具のないカップラーメン」「具のないインスタントみそ汁」なんかを作って見せてた。でもそこの番組ではやっぱり最後は「中国食品こわいですねぇ」だった。

一方、同じ日の裏番組(こっちが表かも)でも中国食品の番組があって、

厚生労働省の2006年のデータ使った、輸入食品の違反件数トップ5だしてた。

1位 中国 530件 3492トン(???)

2位 アメリカ 239件 14万8778トン(違反の98%がモロコシ関係)

3位 ベトナム 147件 751トン

4位 タイ 120件 726トン

5位 エクアドル 69件 1950トン

だそうだ。

輸入食品違反率のトップ5も出してて、

1位 エクアドル 26.64%

2位 フィリピン 20.6%

3位 ベトナム 1.63%

4位 シンガポール 1.58%

5位 インド 1.45%

1位のエクアドルの違反はほとんどがカカオ豆だそうだ。つまりチョコレートね。でも4回に1回違反は多いよねぇ。

ちなみに違反件数が多かった中国とアメリカはそれぞれ0.58%と1.31%だって。

(厚生労働省のデータらしいけど違反件数以外は本当かどうか確認できない。さすがTVだ)

厚生労働省のデータだと、2006年の輸入検疫やって残留農薬や抗生物質などが基準値を超えてた件数は、中国食品が530件でダントツだ。全体の1/3を超えてる。(食品衛生法違反)

でも割合からいうと、

ベトナム 0.35%

インド 0.28%

アメリカ 0.12%

中国 0.09%

になるのだ。

いつも行くスーパーは深谷ネギと下仁田ネギだけど、日本のネギのだいたい100%は中国からの輸入らしい。(ジェトロ/日本貿易振興機構)。ゴボウ、サトイモも、ほぼ100%が中国産らしい。中国は輸入数が他の国の3倍もあるから、件数が多くなるのだ。

中国が日本向けの食料品の輸出を停止

Yahoo!でこのまま中国が日本向けの食料品の輸出を停止すればどうなりますか?」って聞いてた人がいたんだけど、出てきた回答が、

・住んでいる北海道は食料自給率が200%なので死なない。

■地方は自給できるってことらしい。拓銀のウラミはでかいと。

・ご質問が変だと思うのですが・・中国が停止でなく、日本が買わないのだと思いますけど・・。中国は、早期再開したいが、日本が安全性で待ったしてるのですけど・・・日本は、中国から他の国に変えれば済むのみですけど・・。それと、農家が破棄してる野菜(変形等で・・)を加工品に、すれば良いと考えますけど・・

■ぜんぜん質問の意味がわかってない。どこの情報でこーゆー現状認識になるんだろう。

・別に困りませんよ。食生活を少し変えればいいことです。今まで顧みられることの無かった農村、農家が救われます。お米の作りすぎはもったいなどとバカなポスターを作り、反省もしてないような農政局、農水省のお役人には、少しひもじい思いをしていただきたいです。

■まるで他人事。

・中国が「食品輸出禁止制裁」みたいなことを言い出せば、もう一つ中国にとって有効な外交カードになると思いますよ。…ry)……安く買って使い捨て・多く作って残ったら捨てる、なんてこれからはもう通用しない、くらいの覚悟でいたほうがいいと思います。……20年後、農業をする人がいなくなった時、どうなるんでしょう。…….

■問題意識しっかりしてそう。

・地方に、活気が戻るでしょう。中国からの観光客も呼べるようになりますね。日本のおいしいお米を食べに来るようになるでしょうね。

■軽い、軽すぎる。

・売る側の中国の方が困るだけであり。他国から輸入出来る日本が困るワケ無いでしょw….アメリカやヨーロッパを始め、世界各国が輸入を求めており現時点では、中国での食料をカバーできない事はありませんね。

■おめでたいったらおめでたい。

・まず中国は日本に輸出を停止しようと思っていません。むしろ逆で、一日も早く今回の騒動のマイナスイメージを手段を選ばずに払拭しようとしています。今の状況は中国さん売って下さいではなく日本さん買って下さいなのです。

■中国っていうと頭にこびりついてるイメージになっちゃうんだなぁ、きっと。

・もちろん我々の生活に大きな支障をきたします。しかし、それはないと思います。もし、そんなことをしたら、自国の産業に大きな打撃を与えることになり、中国バブルの崩壊を招くでしょう。現在は両者にとって全く得策ではありません。

■大概の意識はこんなもんだよね。

・皆さん、もう少しずつですが始まってますよ、日本より先に輸出量を、検査強化という名目で港湾閉鎖をし始めています。2月中旬から始まってます。日本への輸出は1/10になってます。15くらいあった輸出港で、今開いてる港は4つほどで、出荷量は大幅に減っています。………それ以上に国内需要が伸びていますので、困るのは日本の輸入企業です、これから中小などは倒産などでてくるでしょう。それと、元の切り上げ(元高誘導)をするには、輸出依存度を低下させるほうが中国側のダメージが少ないので、絶好のチャンスでしょう。日本企業で、現地に投資した企業は、大変なことになりますね。日本企業が投資した合弁会社は、日本への輸出に頼っているのが大半ですから(中国国内販売で頑張ってるのは一握りです)、全て大幅な赤字になるでしょう。中国合弁企業が作った赤字を、日本が背負わなくてはならなくなりますので・・・・・・・・・・・・・・・

■これだ!。専門家かしらん。的確だ。

ちなみに「ベストアンサーに選ばれた回答」というのは、

中国側からの輸出停止、輸出規制!というのは無いでしょうが、日本国側からの輸入規制、輸入制限という処置は、現在の外交力、及び中国の他の産業のつりあいからいって、報復規制による被害が大きいのは日本の方ですから、慎重に行かなければなりません。

■ここの状況把握はちょっとどうかなぁ。12月から動きがあるからね。

……….本当は統計上、中国からの食糧が一番安全というのがデーターにあるようです。……日本国産のトマトやナスなどは、中国の農薬残値の170倍というデーターを提示している人が知恵袋にいましたが、それが事実だとすると、たまたま表に出ていないだけで、商売的利益追求がからめば、日本国産の野菜も決して安全ではないということでしょうね。

■日本だってミートホープのこと忘れてるよね。みんな「中国」っていうフィルタかかちゃってるんだ。

現段階においての中国からの輸入停止は、日本国大混乱でしょう。物価は高騰です。

日本の農業、漁業は数十年かけて衰退し、現在の日本全体を満足させる自給自足を復活するのは不可能ですね。衰退するとときは、色んな背景があり、単に「農業」「漁業」という項目の衰退ではなく、農業の場合は後継者的なもの、それに伴うノウハウも停滞、漁業では、経験豊富な漁労長の不在、造船の衰退、漁業農業に伴う資材、材料のサププライヤーの消滅など、突然衰退したわけではないので、復活は難しい。

「今、遊んでる土地がある!」とか、「遊んでる船がある」とか、「有効利用の再模索!」とかいうのは小学生意見なんです。

■するどいぜ。人がつながっていないと技術は消えるのだ。だから正社員が必要なのだ。

なぜなら、衰退したのは農業だけ、漁業だけじゃなく、それを支える人間以外にもそれを支える、材料、メンテナンス屋、その関連サプライヤー、検査機構、各種組合などがすべて衰退してその一番重要なものが消え去っていくときの流れを知らない意見なんですよね。

よって、中国以外、たとえば東南アジア!、中国以外にも食糧供給先はある!!!というバカっぽい単純意見をいう人もいますが、コスト追及低価格競争をして、たとえばベトナムから現在の中国並みの量を輸入して検査すれば、中国の現在の不良率をはるかに超えるびっくりする結果の食糧が日本に流通します。

ですから、工業製品と食糧の品質基準は別物とし、中国などに検査装置、データーの取り方のすり合わせ方法、結果の判断方法の一致概念などを地道に相互作り上げるしかないのです。

それが出来れば、逆に中国以外からの食糧輸入になっても消費者は安心できるというものです。

その相互概念一致の努力をしないうちに中国を批判しても、結果、アフリカからもっと強烈な病原菌の混入した物を輸入してしまう可能性、輸送が時間のかかる国からの輸入となれば、中国にはない強烈な防カビ剤残留食糧を輸入する可能性があるわけですよね。

■おー。ベストアンサーのことだけあるのだ。あっぱれ!

フードマイルまででてきた。

「統計上、中国からの食糧が一番安全と..」は出所が不明だけど、厚生労働省のデータだとアメリカよりはいい。

でも回答した10人のうち3人も、「中国は日本に食料を売れる状態じゃない」ってことに気づいていないのはまずいゾ。

食い物のことは気になるからさらに続くのだ!

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