2兆円稼ぐテレビ業界 平均年収は 2
2008 , 1月 14 日 月曜日テレビ局の稼ぎかた
だから、テレビCMを出そうという会社が増えても時間は多くならなくて、おまけに電波の割当の事情でテレビ局の数が増えないので、需要と供給のバランスでCMの枠は売り手市場になった。
もう、頼まれても頼まれても金をいくら積まれても「流せないものは流せない」って言えるテレビ業界は、またたく間に強固な帝国を築くことになっちまったのだ。
当然、メシの種の広告枠はどんどん値が上がって、テレビに払われる広告費はこの20年で約2倍の2兆円を超えるまでになったのね。
平成19年度3月期の決算から、各社の売上高、経常利益を比較してみるから平均年収にオソレオノノクように。
フジテレビはお台場事業、TBSは赤坂再開発の収入が含まれている。
参照:フジテレビ、日本テレビ、TBS、テレビ朝日、讀賣テレビ、松下電器産業。
サクシュしてもっと稼いじゃう
番組制作に、テレビ局 -> 下請け -> 孫請けの構造があるんだけど、製造業や普通のサービス業とは全然稼ぐやり方がちがっていて、抜群の利益率になってるのがテレビ業界なのだ。
利益率でこれに勝てるのは、GoogleやソフトブレーンみたいなIT企業しかないんだけど、IT関連は最近のこと。テレビ業界はもう50年もそうだからオッドロキーなのである。
そのテレビ業界に2兆円以上の金額をテレビ広告費として払い支えているのが広告主なのだ。
日本の広告主はなかなか鷹揚で、「あっ、そう、いくらかかったの。すぐ払うよ」なんていう、人の良い大店の旦那衆のようなところがあるのだ。
だから、テレビ局も広告業界もムシり放題ムシッてきたのだ。
でも、最近コストパフォーマンスに厳しい米国の広告主の中に、新しい広告の潮流が生まれはじめた。アメリカの企業だけでなく、トヨタなどのアメリカでテレビ広告流している日本の企業も、アメリカでは宣伝効果にはうるさくなっているのだ。
その引き金になっているのがインターネットなのだ。
「大きいことはすごいこと、ベンチャーなんか吹けば飛ぶ」にすこし続く
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